焼き加減はオーブントースターより一枚上手! これがホットサンドメーカーの実力だ
欧州のホテルでもバイキング形式の朝食が当たり前。国内と違うのはトースターがずらりと並ぶところ。日本では懐かしいパンが飛び出すポップアップ・トースターです。なぜ欧州ではパンを焼くのにポップアップ・トースターが主流なのでしょうか?
理由は欧州で使われているオーブンが大きいからです。オーブンには予熱がつきものです。予熱しないと庫内温度はバラバラになり、うまく焼けません。料理の鉄則は均一化。オーブンで温度を均一化させるには、いろいろと準備が必要なのです。
でも日本の主流はオーブントースター。これは昔、厚手のトーストがはやった時、ポップアップのスリットに入らなかったためとか。パンが主食の海外では変わった厚みのパンはあまり出てきませんが、主食でない日本では、いろいろなスタイルが流行します。お米ほど定番化されていないのです。そんな気ままな食べ方に、オーブントースターが便利なのです。
しかし小型だとしても、オーブンの泣きどころはやはり予熱。普通のやり方では均一化できません。コンベクション(対流)で均一化を狙うモデルもありますが、容積の割に口が広いので、扉を開けるとかなり温度が下がってしまいます。このため日本では即高温になるヒーターを採用しています。しかもパンまでの距離を考慮して上下でヒーターの種類を変える念の入れようです。予熱をオーブントースターからそぎ落としました。