１９４３年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験（外交官採用試験）に合格。６６年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。９３年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
量と質でアメリカを追い抜く中国の後塵を排す日本
世界中がコロナに関心を奪われている中、その陰に隠れて世界では、世界史的変革が進行している。経済力で中国が米国を凌駕しつつあることだ。
まず、中国は経済分野で量的に実質、米国を凌駕している。為替レートは、西側社会と異なる体制の国や発展途上国には実質以上に低い値となる。従っ…
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