サンコー 山光博康社長(1)年間100商品を生み出すアイデア家電メーカー
年間100ものアイデア商品を量産する原動力はどこから生まれてくるのだろうか。
「日々の生活の中で、当たり前になっている“困っていること”に対して、目を皿のようにしながら意識を配り続けるということでしょうか」と、山光は語る。
同社では全社員が週1回、1つ以上のアイデアを出すことをルール化している。正社員、アルバイトに限らず、営業、経理、販売担当など一見、商品開発に関係がなさそうなスタッフも含む全員参加のシステムなのだ。個々が普段感じている困りごとがアイデアの基本になっている。
専用のWEB掲示板に投稿すると、「それを解決するにはこんな商品はどうだろう」とか「似たような商品はすでにあるよ」「こんな切り口ではどうかな」などという活発なディスカッションがWEB上で行われる。こうしてアイデアが練り上げられると、企画部門が拾い上げて、具体的な商品開発へと進んでいくという。
アイデアの評価によって、A賞の1万円からD賞の2000円までの報奨金も用意されている。