明治安田生命 根岸秋男会長(1)若い頃、3度の挫折を経験

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 2005年に保険金の不適切な不払いなどで2度の行政処分を受けた明治安田生命。当時、対策本部の一員として金融庁の検査対応と社内対応に奔走したのが、根岸秋男・現会長だ。

 その奮闘ぶりと社長就任後の社内改革は今も語り草。その座を永島英器新社長に譲った今、改めて「あの事件を風化させてはいけない。何かあれば戻らなければならない我が社の原点」と、自らの半生とともに振り返る。

 埼玉県の坂戸市に生まれた根岸。中学時代は森田健作の「おれは男だ!」に憧れ、剣道部に所属。県大会予選は連戦連勝、県大会は団体戦で3位に入賞するなど活躍した。

 高校は男子校の川越高校。学生闘争で私服通学を勝ち取るなど自由を重んじる校風だった。部活はもちろん剣道部。しかし、入部わずか半年で退部してしまう。

「小児喘息を発症してしまいましてね。人生最初の挫折です」

■京大に落ちて早稲田へ

 その後は文化系の郷土部に所属しながら、予備校に通うなど受験勉強に邁進。特に数学が得意で、「将来は数学を生かした職に就こう」と誓うほど。しかし第1志望の京都大学は不合格。本人いわく第2の挫折である。

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