バスクリン 三枚堂正悟社長(1)「目標を高く持つ」精神はサッカーで培った

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 もともとはツムラの家庭用品事業部門であったが、2006年にツムラから分社化、12年にはアース製薬グループの傘下に入るという変遷をたどった。

 三枚堂は親会社であるアース製薬で、営業や経営企画の仕事で経験を積んだ。バスクリンとの関わりは非常勤取締役の任に就いたことがきっかけであるが、その後、古賀和則社長(当時)に見込まれ、20年2月、古賀社長の後を継いだ。

 学生時代は、サッカーの選手として活躍、インターハイではベスト8まで進んだ。高校時代、サッカー部の監督に言われた言葉がある。

「全国大会に出ることを目標にすれば、県大会の準決勝あたりで負ける。全国大会ベスト4に入って国立競技場で試合をしたいと思えば、その手前で負ける。優勝を目指さない限り、国立競技場の芝は踏めない。だから目標は高く持て」

 三枚堂は社会人になってからも監督の言葉を胸に、常に高い目標を掲げたという。

「FIFAワールドカップカタール2022がまさにそうかもしれません。ベスト8を目指していたからベスト16で終わったようにも感じます。個人的には元日本代表の本田圭佑さんが言うように、優勝を目指すべきだと思います」

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