“黒い五輪招致”疑惑の馳浩知事に怪しい政治資金…衆院議員時代から有権者へのバラマキ常習か
「五輪招致は必ず勝ち取れ」「カネはいくらでも出す。官房機密費もあるから」──。
2013年に開催が決まった東京五輪の招致を巡り、当時の安倍首相からこうはっぱをかけられたと暴露し、大炎上中の馳浩石川県知事。開催都市決定の投票権を持つIOC委員105人のために、1冊20万円のアルバムを作成。「それを持って世界中を歩き回った」とも語っていたが、本人は発言撤回後、ダンマリを決め込んだままだ。
■20万円相当の「アルバム」だけじゃなかった
高価アルバムをバラまいたのが事実なら、IOC倫理規定違反の恐れがあるが、どうも本人は衆院議員時代から有権者へのバラマキが当たり前になっていたようだ。
日刊ゲンダイは、衆院議員だった馳氏(石川1区)がかつて代表を務めていた政党支部の政治資金収支報告書(18~20年分)をチェック。すると、地元金沢市の有権者に「広報掲示板保守管理料」を支出していたことが分かった。3年で総額約215万円。1件当たり1万2500~7万円である。