沖縄・那覇はリトルチャイナの様相…香港人は鮮魚“爆買い”でドヤ顔!「安いニッポン」を痛感

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集客はコロナ禍の10倍

 予算が青天井とは驚愕だ。6人連れの台湾人観光客は、小ぶりな二枚貝やサーモン、マグロ、カニ計約2万円分をお買い上げ。「台湾では新鮮な魚介はなかなか食べられない。値段もお手頃だよね」と余裕の笑みである。

 昼時を過ぎても客足は絶えず、店側はホクホクのようだ。城間鮮魚店の男性店主はこう言う。

「昨年3月の市場のリニューアルに合わせ、鮮魚の販売を始めたのですが、集客はコロナ禍の時期に比べ10倍増。客単価は3万円程度で、この調子だと売り上げは右肩上がりですかね」

 インバウンド客に人気のメニューは何か。店先に色鮮やかな魚やエビを陳列している西銘鮮魚店の女性店主によると、アカマチに加え、ハタの仲間のアカミーバイ、ベラ科のマクブという魚と、夜光貝がよく売れるそうだ。1つ2000~5000円だという。

 アカマチの半身を刺し身に、もう半身を煮付けにしてもらうとどちらもサッパリした味わい。夜光貝は半分を刺し身、残りはバター焼きに。コリコリとした食感がウマい。香ばしいバター焼きはビールが進む。

 値段は調理代込みで5000円ナリ。懐寂しい記者に“爆買い”はとても無理。インバウンド客に「安いニッポン」を痛感させられっぱなしだった。=おわり

(取材・文=小幡元太/日刊ゲンダイ

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