小林製薬(上)「紅麹サプリ」の健康被害原因は未だ特定できず…大阪・関西万博への参加はどうなる?
厚労省によると、製品原料から青カビに由来する化合物、プベルル酸が検出されたほか、複数の未想定の物質が見つかっていて、被害原因はいまだ特定できていない。長期化が予想される。
「今後の業績への見極めは困難」とし、24年12月期(通期)の連結業績予想は取り下げた。
当初の24年12月期の決算予想は、売上高1856億円(前期比7.0%増)、営業利益263億円(2.0%増)、経常利益275億円(0.6%増)、当期利益205億円(0.8%増)だったが、この数字が日の目を見ることはあるまい。アナリストは「従来の常識からいって、赤字転落しても誰も驚かない」と言っている。
製薬業界の関係者は「医薬品&日用品でいろいろチャレンジする会社。良い製品もあれば、そうでないものもある」。功罪相半ばする会社と見ているようだ。
■万博イベント参加は辞退したが…
紅麹問題は大阪・関西万博に影響を及ぼしている。