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有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

小林製薬(上)「紅麹サプリ」の健康被害原因は未だ特定できず…大阪・関西万博への参加はどうなる?

公開日: 更新日:

「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げる大阪・関西万博。3月には「健康」をテーマにした大阪府・市のパビリオンの展示概要が公表された。

 小林製薬は府・市のパビリオンの大口協賛企業で出展を予定してきた。同社はスーパープレミアムパートナー(10億円以上の協賛金)に次ぐカテゴリーのプレミアムパートナー(協賛金は5億~10億円未満)となっている。3月25日に公表されたパビリオン展示概要を見ると、「ミライのヘルスケア」という展示に他社と参加することになっていた。

 4月24日、小林製薬は万博イベントの参加を辞退した。ヘルスケア部門の部長が講演を行う予定だった。外部からは、健康被害を出している会社が参加することについて、「断固、ノー」と指弾されていた。

 万博への参加については「社内外で協議されておらず、今後の対応は何も決まっていない」(広報部)としている。言葉はやや厳しくなるがボロボロになるまで万博協会は金づるの小林製薬を離さないということなのか?

 それとも小林製薬はどんな批判も屁のかっぱの社風なのだろうか。検証してみることにする。=つづく

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