木原大臣が露呈したポンコツぶり 防衛省・自衛隊の隠蔽体質に他人事…答弁も屁理屈ズラズラ

公開日: 更新日:

 バカな大将、敵より怖い――。皮肉の効いた至言を実感させるポンコツ答弁のオンパレードだった。防衛省・自衛隊の相次ぐ不祥事をめぐり、30日の衆参両院の閉会中審査で追及された木原防衛相。所管する組織の隠蔽体質が問題になっているのに、何とも危機感が薄いのだ。

 閉会中審査のキッカケとなった不祥事は、主に防衛省が今月12日に計218人の処分を発表した4項目。▼特定秘密の不適切運用▼潜水手当の不正受給▼自衛隊施設での不正飲食▼防衛省幹部のパワハラ――だ。加えて、海自の潜水艦修理に絡み川崎重工から隊員が金品や物品を受け取っていた疑惑や、沖縄で発生した米兵による性暴力事件についても質疑が行われた。

 まず木原大臣がポンコツぶりを露呈したのが、潜水手当の不正受給だ。

 幹部を含む隊員62人が訓練実績を偽るなどして2022年10月までの5年半で計約4300万円をくすねた結果、昨年11月に逮捕者4人を出した事件だが、防衛省が公表したのは今月12日。逮捕から約8カ月後、しかも通常国会の閉会後に世間の知るところとなった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    メール定着で利用減…郵便局への「補助金」案に金融界が呆れ顔

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    大阪万博「ガス引火」の懸念は消えず 西ゲート付近喫煙所は設置断念も、たばこポイ捨てで…専門家が警鐘

  4. 4

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ

  5. 5

    喫茶店の倒産が過去最多ペースに…昭和レトロブームでも存在意義薄れ、勝てる要素なし

  1. 6

    備蓄米放出でもコメ価格は高止まり…怪しくなってきた農水省の「実態把握」

  2. 7

    大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働

  3. 8

    大阪万博まで1カ月で異常事態! リングの盛り土ボロボロ削れ浸水被害の恐れ…識者は台風や高潮を危惧

  4. 9

    公共施設へのスターバックス出店に相次ぐ疑問…愛知県津島市では激安賃料への批判も

  5. 10

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  3. 3

    「おむすび」は朝ドラ歴代ワースト視聴率濃厚…NHKは橋本環奈で何を見誤ったのか?

  4. 4

    “レジェンドアナ”近藤サトが明かしたフジテレビアナウンス室の実態

  5. 5

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  1. 6

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  2. 7

    テレ朝の名物社員「ナスD」パワハラ&経費不適切使用→懲戒処分が示したテレビのヤバイ昭和体質

  3. 8

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 9

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  5. 10

    兵庫県パワハラ知事は第三者委の「違法」指摘にも居直り反省ゼロ…維新・吉村代表に問われる「製造責任」