大阪万博のシンボルにくすぶる“パクリ疑惑”…リングの愛称は「パクリング」でエエんちゃう?
「構図が非常によく似ている」と指摘
さらに、山口氏は「パクリの話とちょっとつなげますけれども」と前置きして、イギリスの建築家ノーマン・フォスターがデザインした米アップル本社の空撮を提示。リングで囲まれた中に池がある設計に着目して、「万博リングの中にも池があるんですよね。円の中に円があるという構図が非常によく似ている」と指摘した。
写真を見比べると、確かにソックリ。偶然、似てしまったのか。
リングを特徴づける木組みが「日本の伝統工法」なのかも疑問だ。吉村は「貫工法といって、くぎを使わないのに耐震性がすごく強い芸術的なつくり方」とアピールしてきたが、建築家の世界的権威である山本理顕氏はシンポジウムで「あんなの貫工法ではない」と喝破。こう主張した。
「貫工法は建築基準法上の計算に乗らないので、実験を繰り返すしかない」「大変な労力がかかる建築(工法)を、あのリング全体で『できる』って誰が思ったんでしょう」
万博リングは“パクリ疑惑”がくすぶり、ウリの工法は「伝統」を模した似て非なるもの――。吉村知事、愛称は「パクリング」でエエんちゃう?