ニッケvsユニチカ 肌寒くなってきたら…繊維産業を担う2社を比較
9月半ばにさしかかろうかというのに、真夏の暑さが続きます。それでも朝晩はいくらか過ごしやすくなったでしょうか。
あと少しすると肌寒さを感じるようになり、日が沈んだあとは羽織るものが欲しくなるかも……。薄手のウールなんかがいいかもしれません。
今回は繊維業界の「ニッケ」と「ユニチカ」の社員待遇を比較してみます。
ニッケの正式な社名は「日本毛織」ですが、通称のニッケで親しまれています。設立は1896(明治29)年。毛織物の製造からスタートし、現在は「衣料繊維」「産業機材」「人とみらい開発」「生活流通」の4事業を展開しています。繊維分野では学生服や企業の制服などの分野で知られます。高品質のウール製品を主力に技術革新、環境保護にも注力しています。
ユニチカは1889(明治22)年に設立された総合化学メーカー。現在は繊維、化学品、プラスチック、機能材料など多岐にわたる製品を提供しています。特にナイロンやポリエステルといった合成繊維、フィルム、特殊紙が強み。新型コロナ禍では医療用ガウンの供給に貢献した企業のひとつです。