湘南美容外科の親会社が米ナスダックに上場した狙い 創業者・相川佳之氏はシンガポールに転居
美容外科の湘南美容クリニックの親会社SBCメディカルグループホールディングスが9月18日、米ナスダック市場への新規株式公開(IPO)をした。日本市場に比べて上場の条件が緩く、流動性の高いナスダックをあえて上場の場に選んだのは同グループの創業者(100%株主)の相川佳之氏だ。
湘南美容クリニックは2000年3月、相川氏が神奈川県藤沢市に「藤沢院」を個人開業したのが始まり。買収などを通じて日本最大規模の美容医療クリニックへと成長させた。サービス内容も美容整形、医療脱毛、AGA薄毛治療、審美歯科治療にはじまり、不妊治療、レーシック・ICL治療などへ広げている。
創業者の相川氏は、「ともすれば不透明な美容外科料金をガラス張りにし、ホームページで5万件以上のビフォー・アフター写真を掲載し、担当ドクターごとに見られるようにするなど、患者の不安解消に努めた。アフターケアの面でも、美容外科業界初の保証制度を取り入れ、全ての治療に対して保証書を発行したり、施術後の注意事項や一般的に発生しやすい悩みや不安に対応するメールを、術後それぞれのタイミングに合わせて送る『メールアフターフォローシステム』を業界に先駆けて導入するなど、アイデアマンだ」(大手信用情報機関幹部)という。
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