ロシア軍がキーウに最大規模のドローン攻撃 プーチンが仕掛けたウクライナ首都潰しの狙い
米国の注意が分散しているタイミング
この時季のキーウは最高気温が1~2度。氷点下は当たり前だ。25日未明の攻撃によってキーウ中心部では約200の住宅や施設が停電したというから、いてつく寒さに震えて夜を明かした住民もいたに違いない。
プーチン大統領がウクライナの“首都潰し”に乗り出した裏には、中東情勢も絡んでいるという。
「イスラエルとパレスチナの戦闘が始まり、米国はウクライナと同時に、中東情勢に関する懸案も抱えることになりました。そこへ北朝鮮の核実験の可能性も浮上しています。米国の注意が分散し、ウクライナへの支援が滞る中、プーチン大統領にとって今が“首都潰し”の絶好の機会なのでしょう。近くプーチン大統領は来年3月の大統領選へ正式に出馬表明すると見られています。それまでに何とか戦果が欲しいという狙いも透けます」(中村逸郎氏)
国際社会はイスラエルとパレスチナの戦闘の行く末に注目している。プーチンは隙をついて、次に何を仕掛けてくるのか。