“核大国”米国バイデン政権の危機管理は大丈夫か…前立腺がん国防長官の極秘入院を把握せず
核大国の米国の危機管理が危ぶまれている。
バイデン大統領(81)に次ぐ米軍指揮権を持つオースティン国防長官(70)が前立腺がんを患って先月下旬(現地時間)に手術を受けたものの、合併症を発症して今月1日から極秘入院していることが判明。ホワイトハウスが顛末を把握したのは4日で、バイデン氏がオースティン氏のがん罹患を知ったのは9日だったが、不問に付すという。米国を敵視するならず者が大暴れして不測の事態が起きていたら、どうなっていたか……。ゾッとするボケボケ体制だ。
国防総省によると、オースティン氏のがんが見つかったのは先月初め、手術を受けたのは先月22日。手術にあたって全身麻酔を受け、一時意識不明に陥っていたと報じられたが、入院先のウォルター・リード軍医療センターは9日、国防総省を通じた声明で「意識不明とはならず、全身麻酔も受けなかった」と否定した。
国際ジャーナリストの春名幹男氏が言う。
「一連の対応を見る限り、バイデン政権はたるんでいるとしか言いようがない。核のボタンを押す権限を持つ大統領に対し、情報を取りまとめて決断を促す立場にあるのが国防長官。重責を担うポストにもかかわらず、こっそり手術を受け、一時的に職務権限を移譲した副長官にも詳細を知らせていなかったとはア然です。前立腺がん手術を全身麻酔なしで受けたなんて、にわかに信じられません。というのも、一般的に米国人は痛みに弱い。私の身内の経験談ですが、道で転んだ幼児の手に運悪くガラス片が突き刺さってしまい、病院に駆け込んだところ、医師が摘出のために全身麻酔をかけると言い出したのです。とんでもないので拒否しましたが、米国ではそれが日常なのです」