進次郎「人生いろいろ」作戦の勝算…総裁選演説会で“家族切り売り”実母との初面会を明かす
幼い頃に両親が離婚。中2の時に母親と思っていた人が実は伯母だと告げられたこと。同時に姓の異なる弟の存在を知り、大学生になって初めて会ったなどと家族とのエピソードの叩き売り。それでも実母と会えない気持ちが続いたのは「母親代わりとして育ててくれた伯母を裏切ることになると思った」と明かした。
机上の原稿をチラチラ見ながら、持ち時間10分のうち約2分を身の上話に費やした進次郎。公の場で複雑な家庭環境を語るのは珍しい。自身も2児の親となって心境が変わり、今年初めて実母に会いに行き、「会って良かった」と訴えた目はうっすら涙で潤んでいた。
「43年間、会うことなく、名字も違う。それでも家族は家族。そんな人生を歩んできたから、誰もが自分らしい、一人一人の多様な人生に選択肢を広げる政治家として生きていく」と続け、進次郎は「人生いろいろ」を強調。素人女性が波乱に満ちた生涯を披露し、1曲熱唱していた昭和の「のど自慢」番組を思い出す。
「進次郎氏の陣営にはPR会社やメディア対策の専門家が入り、イメージ戦略を全面バックアップ。ネクタイの色からシンボルカラー、演説内容まで練り上げているようです。政策立案は支援する議員や官僚が担うのでしょうが、大衆受けを狙う『キャラ付け』や『ストーリー性』を考えるのはPR担当の役割だと思う」(自民党関係者)