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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

トランプ政権ついに強気から一歩後退…連邦補助金凍結を撤回、「民主党の初勝利」の声も

公開日: 更新日:

■連邦職員「粛清」など混乱の火種は残る

 政権がこうした予算を凍結する権限はない。しかしそれでも法ギリギリまで押し通すというのがトランプのやり方だ。

 これに対し世論は一気に炎上した。全米の22州が一斉に政府を訴え、これを受けて連邦判事が凍結の一時差し止めを命じた。あまりの不人気ぶりに、トランプ政権はわずか2日で命令を一時取り下げると発表した。

 この結果に勢いを得たのは民主党陣営だ。民主党の州知事や司法長官、政治団体などが連帯したことで、トランプ政権に対する初めての勝利と言う人もいる。

 しかしこれで終わったわけではない。トランプ政権はほぼ同時に、連邦職員230万人に対し、自主退職を求めている。イーロン・マスクのDOGE(政府効率化省)と連携した人件費の大幅カットが狙いだが、トランプに同意しない職員を「粛清」するのも目的だ。

 現在の政府を「ディープステート」と批判し、自分の都合がいいように解体しようとするトランプ政権が、今後どんな方針を打ち出してくるのか。ひとときも目が離せない。

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