石破首相はガザ地区住民の受け入れに前向きもSNSで批判広がる…ダブるドイツ元首相メルケル氏の姿

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■難民受け入れから一転して舵を切ったドイツ

 ガザ地区住民の受け入れに意欲的なのも、こうした石破首相の考えが背景にあるのだろう。重なるのはドイツの「キリスト教民主同盟(CDU)」党首を務めたメルケル元首相(70)の姿だ。

 牧師の父を持つメルケル元首相は2015年、大量のシリア難民の受け入れを宣言。その結果、1年間で約100万人の難民がドイツに入国したとされる。一方、大量の難民流入に伴ってドイツ国内では「行政のパンク」「不公平感の増大」といった問題が噴出。

 そして今はメルツ党首(69)率いるCDUと、姉妹政党の「キリスト教社会同盟(CSU)」で作る野党統一会派が、入国許可のない人物の入国拒否などを求める決議案を連邦議会に提出。排外主義的な右派「ドイツのための選択肢(AfD)」が賛成したことで可決された経緯がある。

 米トランプ政権はもとより、いずれの国でも経済成長の鈍化と格差拡大に対する不満や怒りの声が移民などに向けられ右傾化しつつある中、日本国内でも世論が懸念しているのは「その先」のよう。石破首相の「平和のための祈り」に対する支持はどこまで広がるのか。

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