ウッズ欠場…「マスターズ」は視聴率ダウンで大損必至
タイガー・ウッズ(38)が腰の手術を受け、リハビリに専念するためマスターズ(10日開幕)を欠場することになった。
ウッズにとって過去4勝と相性のいいオーガスタ・ナショナルGC。アマチュアで初めて出場した1995年大会以来の連続出場も途切れる。
今季は得意としていたファーマーズ・インシュランスOP(7勝)、アーノルド・パーマー招待(8勝)も背中や腰の故障のために欠場。ホンダ・クラシックでは最終日に途中棄権など、プレーも精彩を欠いていた。
「ウッズの欠場に一番頭を痛めているのはマスターズ委員会と米ネットワークのCBSでしょう」と、米ゴルフ事情に詳しい吉川英三郎氏がこう指摘する。
「以前、ウッズがマスターズに勝った時と、勝てなかった時の平均テレビ視聴率を比較したことがありますが、勝てなかった試合では20ポイント強も数字がダウンしたのです。昨年は3年ぶりに世界ランク首位でマスターズに臨んだために、4日間の観戦チケットの闇レートが、前年の3675ドルから最高1万3820ドルにまで跳ね上がった。そして最終日の視聴率も前年比26ポイントアップの10.2%でした。セックススキャンダルで5カ月間の謹慎後にようやくマスターズに出てきた10年大会視聴率は、その前年の8.8%から12%にアップ。4大メジャーを制覇してタイガー・スラムを達成した01年大会は12.9%というゴルフ番組では驚異的な視聴率を獲得している。つまりマスターズの視聴率はウッズの存在が大きく影響しており、ウッズ不在では盛り上がらないということです」