クラブがゆっくり下りてくるのを待つ
■打ち急がない
シニアツアーを取材に行っていると、レギュラー時代より1インチから1インチ半ぐらいドライバーのシャフトを長くしたというプロが多い。
昨年、全米シニアプロ選手権で優勝した井戸木鴻樹プロは47インチのドライバーにしてから15ヤードぐらい飛距離が伸びたと言っている。
ドライバーのシャフトを長くした場合、どんなことに注意してスイングしているのだろうと聞いてみると、井戸木は「打ち急がないように、ヘッドが下りてくるのを待ってやらないといけない」と言っている。
ダウンスイングは「左ひざから」あるいは「左腰から」といわれているけれど、1インチでもシャフトを長くした場合は「体が早くならないように、クラブが下りてくるのを待つようにして振り抜いていかないとタイミングが合わない」というのだ。シニアツアーを取材に行ったとき、聞いてみると、どのプロも同じようなことを言っている。
シャフトが長くなった分、振り遅れないようにヘッドを早く振り戻さなければならないような気もするけれど、そうではないという。