6年ぶり2勝目目前…原江里菜を襲った残り3H“負の連鎖”
振り返れば、15番のバーディーパット外しが原V逸のすべてだった。解説の塩谷育代が、「プロは笑いながら自分自身をだましながら演じる」とコメントしていたが、ミスを引きずった原は笑顔を見せたものの、心はささくれ立っていたのだ。
「16番からの残り3ホールは、人ができないことをやらなくてはプロとは言えない。原はショットは成長しているが気持ちがまだ弱い。その昔、中村寅吉さんから、1ラウンドを3ホールずつ区切ってプレーすれば、気持ちの切り替えがうまくいく。3ホールずつやれば自然と18ホールをプレッシャーがかからずにできると教わりました」(前出の田原プロ)
15番で3ホールの区切りをつけて、16番から新たな3ホールが始まると思えば、原も上がり3連続ボギーという“自滅”もなかったのだ。