最下位予選落ちのウッズ 無様なプレーで加速するファン離れ
【フェニックスオープン】 米アリゾナ州 TPCスコッツデール=7266ヤード・パー71
石川遼(23)の2戦連続予選落ちは何の驚きでも、不思議でもないが、このオトコの場合は違う。
昨年8月の全米プロゴルフ選手権以来、5カ月半ぶりに米ツアー出場したタイガー・ウッズ(39)だ。それも初日、2オーバー105位と出遅れると、2日目に自己ワーストの「82」を叩き、132選手中最下位であえなく予選落ちした。
「こんなことは以前にもあった。でも翌年には最優秀選手賞をとった。誰にでもこういう日がある」(ウッズ)と空とぼけてみせたが、全盛期とは全くの別人だった。
新コーチのクリス・コモとスイング改造に取り組み、「昔のように飛んでいる」(ウッズ)と手応えをつかんだようだったが、良くなるどころか、下手クソになっていた。
今大会は昨年、ツアー記録となる期間中56万3000人を動員するなど、観客の多いことで有名だ。ウッズが14年ぶりに出場し、しかも久々の復帰戦とあって、大会前には入場券が飛ぶように売れた。プロアマ戦から16番パー3を囲む約2万人収容のスタンドが埋まり、初日には大会史上最多の11万8461人が押し寄せるなど、大いに盛り上がった。