米ツアー専念の松山英樹に制裁金 「時代に逆行」と非難の声
ケツをまくっての渡米となった。
プロゴルファーの松山英樹(22)は去る4日、今季は国内ツアーのメンバー登録を行わず、シード権を放棄したことを明かして米国へ向かった。プロ転向2年目の昨年は主戦場を米ツアーに移したことにより、国内のシード選手に課せられる5試合の出場義務を果たせず2試合止まり。今季も「5試合に出られる余裕がない」という理由から、昨年末に日本ゴルフツアー機構(JGTO)に100万円ともいわれる制裁金を払ったという。
松山は今、「日本人で最もメジャータイトルに近い男」であることは間違いない。日本のゴルフ界にとって日本人選手のメジャー優勝は悲願のはずだ。ファンもそれを願っているのに、JGTOは松山を後押しするどころか、「ちょくちょく帰国して5試合に出ろ」と強制してきた。日本ゴルフジャーナリスト協会顧問の菅野徳雄氏はJGTOに対し声を荒らげてこう語る。
「例えば、野球は日米の球場に大差はない。投手からホームプレートまでの距離も同じです。でも、日米ツアーのゴルフコース、特にメジャーの舞台は大違い。難易度が低い日本にいては100年たってもメジャーでは優勝できない。国内外で100勝以上しているジャンボ(尾崎将司)は米ツアーの冠大会でさえ勝てなかった。JGTOは日本のプロをどんどん海外に行かせるべきだし、例えば米ツアーに参戦する者には『米国での賞金を日本ツアーに加算しておくから、ダメな時は帰ってくればいい』というぐらいの度量はないのか」