ゴルフ場「熱中症」対策の実情…評論家は危機管理不足を指摘
連日のように猛暑が続く日本列島。先週1週間で1万1219人が熱中症で病院に運ばれ、今夏最多となる32人が死亡した。搬送者数は2週連続で1万人を超え、5月19日~8月9日の累計は4万5524人となり、昨年の同時期(3万118人)を大幅に上回った。
ゴルファーも注意が必要だ。プレー中、熱中症にかかり、救急車で搬送されるケースが後を絶たず、最悪、死亡事故につながることもある。ゴルフ銀座の千葉県茂原市を管轄する長生郡市の消防本部警防課によれば、今月に入ってからもプレー後に体調不良を訴えた男性が救急車で運ばれたという。
「今夏ではありませんが、関東のあるゴルフ場で60代のお客さんがハーフ終了後、『気分が悪い』と言っていたので心配していたところ、風呂場の浴槽に浮いて亡くなったことがありました。他のお客さんに迷惑がかかるため、すぐに服を着せ、119番通報して救急車に乗せたそうです。ゴルフ場としては死人が出たことが発覚するとイメージが悪くなるので、死亡事故が起きたことを必死で隠し通していました」(別のゴルフ場関係者)