今年もスポンサーは激安契約「KBCオーガスタ」いつまで続く
【RIZAP KBCオーガスタ】
長い夏休みが終わり、5週間ぶりに再開された男子ツアー。後半戦初戦となる今大会は、真夏の大会として42年の歴史を持つ、伝統の一戦である。
過去には、ダイワ精工(1989~93年)や久光製薬(94~04年)などの錚々たる企業が冠スポンサーに名を連ねていたが、05年から大会を引き継いだアンダーアーマーはわずか2年で撤退。07年は支援企業がつかず、ようやく見つかったVanaHも一昨年限り(08年~)で契約を終了。昨年は新たに創業5年(当時)の地元不動産コンサルティング会社が冠になったものの、結局1年しかもたなかった。
そして今年は、何かと話題のダイエットジムを運営する新興企業を冠スポンサーに迎え、何とか開催にこぎつけた。
広告代理店関係者がこう言う。
「主催の九州朝日放送(KBC)にとっては唯一、全国に情報発信できる機会であり、CM料も入るので、主催の権利を手放したくありません。とはいえ、地方放送局にとって単独開催となると、金銭的にも厳しい。だから、これまでも『単年契約でもいいですから』といって、安売りを繰り返してきたのです。一般的に冠スポンサーになるには、賞金総額(今大会1億1000万円)の3倍の費用がかかるといわれていますが、最近は男子大会のあまりの不人気ぶりから、相場が1億円ぐらいまで下がった。しかし、今回はそれをさらに下回る3000万円ほど、サブスポンサー程度の破格の安さで契約を結んだそうです」
毎年のように大会名がコロコロと変わり、そのたびに契約料をダンピングしてスポンサーを探すといっても限界がある。来年はさらに長い夏休みになっているかもしれない。