男子プロツアーはシニアツアーの“おもてなし”を見習うべき
コラム【日本のゴルフを斬る】
男子ツアーの長い夏休みがようやく終わろうとしている。7月第4週のダンロップ・スリクソン福島オープンの後、8月第4週のRIZAP KBCオーガスタまで実に4週間の開店休業。
その間に、8月は「シニアの元気が日本の元気」の「ファンケルクラシック」が今年も3日間で2万1915人のギャラリーを集めた。最終日は8600人。これは近くの御殿場から一山越えて、箱根・仙石原の大箱根CCで同じ週に開催された女子ツアーCATレディースの4477人より倍近い観客数だ。
ファンケルクラシックの開催コース・裾野CCは富士山の南に面した愛鷹山の麓に広がるコース。結構アップダウンが多く、試合の1カ月前、仲間とここでプレーした日は異常な蒸し暑さだった。試合を取材に行っていると、見ている人は大変だなあと、いつも思っているコースだ。それなのに、一番暑い盛りの盆休みの時期、どうしてこんなにギャラリーが集まるのか。
人気の秘密はギャラリーに喜んでもらうための「おもてなし」にあるといってよいだろう。ファンケルは化粧品、健康食品、サプリメントなどの販売会社だ。そうした自社製品をセットにしたプレゼントがギャラリーのために用意されている。