澤穂希に“引導”を渡した後継候補 仙台MF川村優理の実力
夫婦ダービーを制したのは、女子サッカーのレジェンド、INAC神戸MF澤穂希(37)だった。
23日の女子サッカー皇后杯・準決勝。澤は8月に結婚した辻上裕章氏が運営・広報部長を務めるベガルタ仙台戦にフル出場し、2-0完勝の原動力となったのである。
負ければ「現役最後の試合」とあって5506人もの観客が集まり、300人超の報道陣が群がった。注目は「ポスト澤と目される仙台MF川村優理(26)のデキ」(サッカー担当記者)だった。
というのも、今夏のカナダW杯後に開催された東アジア杯に主将として出場。「澤自身が後継者として高く評価。引退の引き金になった選手のひとり」(前出の記者)といわれ、いわば“引導”を渡した選手なのである。
「身長167センチ、体重58キロと恵まれたフィジカルを誇り、中盤の底で相手の攻撃の芽をつぶし、ボールを奪ってからのチャンスメークなど、なでしこジャパンの佐々木則夫監督も大きな期待を寄せていました。ただし、現時点ではまだまだ。目につくのはマイボールの際、味方選手からボールを引き出す動きの質が低いこと。守備面はまずまずも、攻撃面になるとマイナスが目立ってしまう。ボランチで澤とペアを組んできた日テレMFの阪口夢穂、カナダW杯で活躍した仏リーグ・モンペリエMFの宇津木瑠美と比較すれば、いま一歩と評価せざるを得ない」(サッカージャーナリスト・六川亨氏)