現役に終止符の澤穂希 指導者適性に「?」マーク付く理由
「自分がそういう(指導者としてやっていく)気持ちになったら、ライセンスを取るとかするかもしれません。澤穂希にしかできない仕事があるなら、積極的にやっていきたい」
17日、引退会見をした澤穂希(37)が、今後に関してこう言った。
サッカー女子日本代表のエースが現役生活に終止符を打った。ファンや周囲はもちろん、これからに期待する。指導者として若きなでしこたちを牽引していけるようなら、それがベストかもしれない。
実際、所属するINAC神戸では、監督のミーティング後、澤が改めてイレブンを集めてリーダーシップを発揮することもある。
しかし、チームリーダーと指導者とは、まったくの別物。「チームの精神的支柱というか、リーダーにはなれても指導者には不向き」とは、さるマスコミ関係者。澤自身も「感覚派なので、指導者は難しい」と話している。
「例えば日本代表MFの宮間は、自分の試合中のプレーを冷静に、なおかつ理詰めに振り返ることができる。こういう状況だったから、自分はこう動き、こうパスを出したとね。ところが、澤は本人も認める通り、感覚でプレーする。ボールが来る気がしたとか、場合によっては、自分はそんな動きをしたのかと、報道陣に聞き返すケースもあるくらい。戦術を理路整然と話すタイプではありません。『澤穂希にしかできないこと』とは指導者ではなく、女子サッカーの底辺拡大や普及でしょう。澤ならスポンサーもつくし、広告塔としての価値は絶大ですから」(前出の関係者)
名選手は名監督にあらずということか。