現役に終止符の澤穂希 指導者適性に「?」マーク付く理由

公開日: 更新日:

「自分がそういう(指導者としてやっていく)気持ちになったら、ライセンスを取るとかするかもしれません。澤穂希にしかできない仕事があるなら、積極的にやっていきたい」

 17日、引退会見をした澤穂希(37)が、今後に関してこう言った。

 サッカー女子日本代表のエースが現役生活に終止符を打った。ファンや周囲はもちろん、これからに期待する。指導者として若きなでしこたちを牽引していけるようなら、それがベストかもしれない。

 実際、所属するINAC神戸では、監督のミーティング後、澤が改めてイレブンを集めてリーダーシップを発揮することもある。

 しかし、チームリーダーと指導者とは、まったくの別物。「チームの精神的支柱というか、リーダーにはなれても指導者には不向き」とは、さるマスコミ関係者。澤自身も「感覚派なので、指導者は難しい」と話している。

「例えば日本代表MFの宮間は、自分の試合中のプレーを冷静に、なおかつ理詰めに振り返ることができる。こういう状況だったから、自分はこう動き、こうパスを出したとね。ところが、澤は本人も認める通り、感覚でプレーする。ボールが来る気がしたとか、場合によっては、自分はそんな動きをしたのかと、報道陣に聞き返すケースもあるくらい。戦術を理路整然と話すタイプではありません。『澤穂希にしかできないこと』とは指導者ではなく、女子サッカーの底辺拡大や普及でしょう。澤ならスポンサーもつくし、広告塔としての価値は絶大ですから」(前出の関係者)

 名選手は名監督にあらずということか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…