コースと相性良し バッバ・ワトソン全米OP初制覇へ好発進
【全米オープン 初日】
メジャー2勝(ともにマスターズ)のバッバ・ワトソン(37)が4ホール残して首位と1打差の2アンダー2位(暫定)の好位置につけている。
事前の優勝予想はJ・デイ、J・スピース、R・マキロイのビッグ3が中心で、ワトソンは2番手グループ扱い。米ゴルフダイジェストが6位、CBSスポーツが10位と、実績がありながら評価は意外と低い。それというのも全米オープンは今年が10度目の出場で、07年の5位が最高。その一方で予選落ち5回と、大会との相性が悪いからだ。
だが、距離がたっぷりある今大会は飛ばし屋が有利になる。硬いグリーンにボールを止めるには、短い番手での高弾道が効果的だからだ。しかもメジャーは独特な雰囲気があり、タイトルの重みからプレッシャーに押しつぶされることがある。そこはメジャー優勝という経験の差が大きくものをいう。
この日は5バーディー、3ボギーと出入りが激しく安定に欠けるが、8番からの3連続バーディーと、勢いに乗ると手が付けられない爆発力がある。
初日午前組で4ホール残しというのも、変則日程になり体力勝負となる今大会では有利に働きそうだ。