2カ月未勝利 イ・ボミ「パターに違和感」は不調の言い訳
【樋口久子・三菱電機レディース】
得意のパットが鳴りを潜めた。
大会最終日、2バーディー、2ボギーの72で回ったイ・ボミ(28)は何度も肝心のパットが決まらず、4アンダー4位タイでフィニッシュ。獲得賞金約1億5477万円で賞金ランクトップはキープしているが、この大会優勝の申ジエ(28)が約1億2932万円と約2545万円差で迫っているため、「ドキドキします。今日もドキドキしながらプレーしました。もちろん賞金女王になりたいけど、女王よりもまずは早くもう1回優勝できるようにしたいので、そこだけを意識して頑張ります」と語った。
昨季、男子を含めた日本ツアー史上最高額となる約2億3049万円を稼いで初の賞金女王に輝いたイ・ボミは、今年も女王のタイトルを狙って8月までに4勝を挙げてランク首位に立っている。ところが、ここ2カ月間は未勝利。日刊スポーツによると、「パターを構えたときに気持ち悪さが消えない。原因が分からない」と違和感を覚えたという。メーカーに見てもらうと、パターのロフト角とライ角がズレていたことが判明したというが、プロがパターの“異変”に気付かないことがあるのか。田原紘プロはこう言う。