イ・ミニョンが初V 韓国人にとって日本ツアーは“宝の山”
■日本女子ツアーは“宝の山”
ゴルフはメンタル面がスコアを左右するスポーツだ。嫌いな日本で韓国選手は平常心を保ってプレーできるのか。
「日本女子ツアーは賞金を簡単に稼げる宝の山だからでしょう。日本が嫌いだからといって見過ごすわけがありません」と評論家の宮崎紘一氏がこう指摘する。
「ツアー会場で韓国選手がニコニコしていても、根底には日本が嫌いという感情があると思う。しかし、そこは割り切っている。韓国選手は生きるか死ぬかの覚悟でプレーしており、緊迫感のない日本選手との対戦は難しくないとみている。もちろんギャラリーの多くは日本選手を応援してアウェーでの戦いだというのは百も承知している。だから勝つためにどうすればいいのか、集中力を高めて、ミスを最小限に抑えるゴルフを徹底している。スイングの完成度、パッティングの技術も日本選手よりも高い。メンタル面でもサッカーやバレーボールの日韓戦のように国民が熱中するスポーツでは日本人には絶対に負けられないと真剣になる。日本選手に勝って嫌われようとも、ゴルフは勝ってナンボの世界という教えをジュニア時代から叩き込まれているのが大きい」
ちなみにイ・ボミが韓国ツアーで賞金女王になった10年は3勝して約5573万円。日本に来れば年間に2億3000万円(15年)も稼ぐことができた。