メジャー初V逃す…松山英樹全米プロ最終日“失速”の原因
さらに田原プロはこう続ける。
「先週と比べてショートアイアンの距離感がわずかにズレており、松山が得意とするスイングアークでゴルフをさせてもらえなかった。優勝争いをしていただけに本人も相当悔しいだろう。いい経験となって、必ず立て直してくるはずです」
松山は3日目から、顔や腕、脇の下などの汗をしきりに拭いていた。最終日の湿度は60%近かったとはいえ、タオルを片手に持ちながらのラウンドは、これまでには見られなかった姿だ。メジャータイトルがチラつき、想像以上の緊張を感じながらプレーしていたのかもしれない。
前週のWGCブリヂストン招待で今季3勝目(米通算5勝目)を挙げ、今大会は米ツアーによる優勝候補の筆頭に挙げられていた。期待通り、優勝を狙える位置で最終日を迎えたが、アマ時代を含めてメジャーはまだ21試合目だ。ビッグタイトルを手にするには、運やツキも必要といわれるが、最終日に出入りの激しいゴルフをしていたら勝てない。
技術だけでなく、メンタル、フィジカル面の強化にもまだ時間がかかりそうだ。