メジャー初V逃す…松山英樹全米プロ最終日“失速”の原因

公開日: 更新日:

 さらに田原プロはこう続ける。

「先週と比べてショートアイアンの距離感がわずかにズレており、松山が得意とするスイングアークでゴルフをさせてもらえなかった。優勝争いをしていただけに本人も相当悔しいだろう。いい経験となって、必ず立て直してくるはずです」

 松山は3日目から、顔や腕、脇の下などの汗をしきりに拭いていた。最終日の湿度は60%近かったとはいえ、タオルを片手に持ちながらのラウンドは、これまでには見られなかった姿だ。メジャータイトルがチラつき、想像以上の緊張を感じながらプレーしていたのかもしれない。

 前週のWGCブリヂストン招待で今季3勝目(米通算5勝目)を挙げ、今大会は米ツアーによる優勝候補の筆頭に挙げられていた。期待通り、優勝を狙える位置で最終日を迎えたが、アマ時代を含めてメジャーはまだ21試合目だ。ビッグタイトルを手にするには、運やツキも必要といわれるが、最終日に出入りの激しいゴルフをしていたら勝てない。

 技術だけでなく、メンタル、フィジカル面の強化にもまだ時間がかかりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…