P・リードがマスターズ初制覇 スピースらの猛追退ける
【マスターズ 最終日】
通算14アンダー首位発進のパトリック・リード(27)がメジャー初優勝か、それとも3打差2位発進のローリー・マキロイ(28)がメジャー4冠達成か――。最終組の2人に注目が集中した。
しかし最終日は会場の至る所からスーパーショットの大歓声が聞こえ、タイトルに近い選手ほど「何が起きているんだ?」と不安にかられ、大きな重圧がかかる。
アウトは前日までの勢いがピタリ止まったリードが2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせず、マキロイは2バーディー、3ボギーと1つスコアを落としてターン。マキロイはその後もスコアを落として圏外へ脱落した。
代わってリーダーボード上位に浮上したのが4組前でプレーする2015年覇者のジョーダン・スピース(24)だった。
苦手としていたアーメンコーナー12番でバーディーを奪い、リードと3打差に迫っていた。
スタート時は9打差だった。13番で7つ目のバーディーでリードと2打差。15番は2オンに成功して18メートルを2パットで沈めるとガッツポーズが飛び出て1打差。そして16番はピン手前9メートルを放り込んでついに首位タイに並んだ。N・プライス(86年)、G・ノーマン(96年)の18ホール最少ストローク記録63を更新か、という勢いだった。