渋野予選落ちで露呈…青木コーチ“詰め込み教育”の落とし穴
約4カ月遅れでスタートした女子ツアー開幕戦「アース・モンダミンカップ」は最終ラウンドが悪天候のため、29日に順延となった。今大会の目玉だった渋野日向子(21)は予選落ちで早々と姿を消し、ファンも大会関係者もがっかりだ。渋野は開幕に備えてオフは筋トレや課題のアプローチ改善に取り組み、パッティングスタイルまで変えた。
一般論だがプロの世界ではトップ選手ですらスイングを1ミリ変えただけで違和感を覚え、なじむまでに長い期間を要するといわれている。それだけスイング改造は繊細であり、失敗してスランプに陥るケースもある。
会見でパットについて質問が及ぶと、「詳しくは(コーチの)青木さんに聞いてください」と答えた。説明が面倒だったのか、アドレス変更の意図がつかめていないのかは不明だが、「おやっ」と思わせる場面だった。
青木翔コーチは1月のタイ合宿で「地獄のように練習してもらおうと思う」と語り、今回も「次の試合まで地獄を見てもらう」とスパルタ指導を課す考えだ。米ツアー参戦を目指してのレベルアップが目的だが、果たしてそれでいいのか。