新谷仁美直撃<4>マラソンに挑戦する気はありますか?
新谷仁美(東京五輪 女子長距離代表候補、32歳)
日本実業団陸上競技連合は、東京五輪のマラソンで日の丸を揚げることを願い、マラソンの日本記録に1億円のボーナスを出す制度(今年3月終了)を設け、設楽悠太、大迫傑が手にして話題を呼んだ。プロランナーの新谷は、この制度をどう見ていたのか。
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――マラソンの1億円ボーナスについてはどのように見ていましたか。
「羨ましかったですね。休日に服を見に行くのが好きですが、服を買うのも、家を買うのも、生きていくにもお金は必要です。単純にお金のことだけを考えれば、マラソンに行きたいと思いましたね。マラソンに懸けていくというのもひとつの手ですが、トラック種目に比べて駅伝やマラソンの魅力を伝える人はたくさんいます。私は企業やスポンサーの方と話が合致したので、トラックの長距離選手として発信していきたいです」
――でも、日本のトラック種目はマラソンに比べてメジャーではない。国際大会で結果も出ていませんね。