新谷仁美直撃<4>マラソンに挑戦する気はありますか?
「昔は嫌でしたが、今は100%拒否ということではありません。今年1月、10年ぶりにハーフマラソンを走って思ったのです。走り終わったとき、こんなにも気持ちに余裕を持てるものなのかと。私はすごく緊張するタイプなので、スタートラインに立つまで逃げることしか考えていないのです」
――本当ですか?
「泣きそうな顔をしていれば、君は棄権した方がいいと言われるんじゃないかと。誰かが止めてくれるかもと、いつも期待しているんです」
――確かにスタート前に気弱そうな表情をしてますね。
「走り出したら、最後まで走り切りたいですし、自分でやめますとは言えません。だから、人に言って欲しい(笑い)。それぐらい緊張するんです。でも、ハーフマラソンは距離が長いので、スタートでそこまでは緊張しません。私にとってスタートの緊張度は走る距離によることがわかったのです。7月にホクレンで、久々に1500メートルを走りましたが、5000メートルや1万メートルとはスタートが全然違う。ワンテンポ遅れたら、もう終わりみたいな。100メートルなんてスタートで決まってしまう、究極のレースです」