東京五輪中止のXデー…IOC幹部の暗示発言で埋められる外堀
新型コロナウイルスの世界全体の感染者は累計1400万人を超えた。1年延期された東京五輪の舞台も、連日感染者の数は3ケタを記録し終息の兆しはみえない。
23日にはメインスタジアムの国立競技場でのイベント「一年後へ。一歩進む。~+1メッセージ~TOKYO2020」が行われ、白血病からの復帰を目指す競泳の池江璃花子(20)が出演。1年後に持ち越された東京五輪へのメッセージを発信したが、1年後の開催を信じている者は国際オリンピック委員会(IOC)にも皆無だろう。
スポーツライターの津田俊樹氏(国士舘大政経学部非常勤講師)が言う。
「東京五輪の開催にあたり関係者間の調整を図るジョン・コーツ調整委員長は5月、『五輪の開催可否は10月が重要なタイミング。ワクチンが開発されても十分な量が世界中で確保できなければ開催は難しい』と述べた。トーマス・バッハ会長も今月15日の会見で『我々は無観客での開催を望んでいない』と語った。両者の発言は当たり前のことで、中止を暗示しているとも受け取れます」