プロがパーセーブにヘトヘト…タフなコースの大会は面白い

公開日: 更新日:

「試合はゴルフをよく知っているファンには面白かったはずです」と評論家・宮崎紘一氏がこう言う。

■もっと苦労させるべき

「プロがパーを取るのに必死になっている大会の方が、見ている方にもハラハラ、ドキドキのスリルが伝わってくる。しかし、男子ツアーはだいたい大ざっぱなバーディー合戦を演出してばかりで、ラフに曲げても飛ばした方が有利という安易な設定がほとんどです。それではプロのテクニックも引き出せない。実は、大会主催者が、バーディーがたくさん出た方が試合が盛り上がると勘違いしているのです。タフなコースで世界で戦える選手を育てようという気持ちがまるきりないのが問題といえます」

 海外に目を転じれば、メジャーの設定はもっと難しい。米ツアーは今では500ヤードを超すパー4は当たり前だ。

 今大会はパー70設定で行われたが、ツアー競技はゴルフ場の体裁を考慮してパー72設定ばかり。これでは日本人プロがいつまでたっても、世界レベルに追い付くことはできない。大会主催者はバーディー合戦のお祭り騒ぎに浮かれるのではなく、もっとプロに苦労させるべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動