渋野は58位沈没…高すぎた米ツアーの壁で海外遠征は大赤字
【全米女子プロゴルフ選手権】最終日
「悔いの残らない一日にしたい」
前日にそう語り、11オーバー最下位(73位タイ)から発進した渋野日向子(21)は、3バーディー、3ボギーの70で回りスコアを伸ばせず58位フィニッシュ。4日間に一度もアンダーパーで回ることができなかった。
63をマークして通算14アンダーでメジャー初優勝を挙げたキム・セヨン(27=韓国)とは25打の開きがあった。
「経験したことのない難しさがあった。メジャー勝者の名が恥ずかしいぐらい。12月の全米女子オープンに向けてしっかり準備したい」(渋野)
8月7日の渡英から始まった渋野の海外遠征もいったん終わり、帰国する。コロナ禍により今年の米女子ツアーは予選会(Qシリーズ)がなくなり、当初の計画は大きく狂った。年内に海外で勝つしか参戦のチャンスがなくなり、メジャー2試合を含む米女子ツアー6大会に出場したのだ。
ところが優勝争いどころか、トップ10は一度もなく、昨年勝った全英女子オープンを含め予選落ちは2回もあった。