【バレーボール】日本男子29年ぶり8強 飛躍を支えたのは敏腕フランス人コーチ
■監督の不祥事がきっかけ
今大会の試合中、選手の輪の中心にいたのは中垣内監督ではなくブランコーチ。中垣内監督は「戦術や練習内容、試合中の指示は彼に任せている」と信頼を寄せるが、きっかけは自身の不祥事だった。
「中垣内監督が就任直後に人身事故を起こしてけん責処分を受け、対外活動の自粛をした際はブランコーチが監督代行を務めた。もともと戦術面はブランコーチに一任されていたとはいえ、この一件でコート内でのイニシアチブは完全にブランコーチが取るようになりました。現役時代はスター選手だった中垣内監督も、不倫スキャンダルや人身事故など度重なる不祥事でケチがついた。目立たないよう存在感を消しているのか、完全に影が薄くなった」(バレーボール関係者)
男子躍進の一方、女子は96年アトランタ五輪以来の1次リーグ敗退。就任当初は中田久美監督(55)の方が手腕を期待されていた。肝心なのは、将軍よりも参謀か。