今国会の主役は安住淳衆院予算委員長…コケるのか、喝采を浴びるのか
国会は31日、衆院予算委員会を舞台に本格論戦が始まった。自民党は、野党が審議入りの前提としていた安倍派会計責任者の参考人招致を拒否したまま、最後は数で勝る野党が議決に持ち込み押し切った。予算委員会で招致が議決されたのは田中角栄政権下の1974年以来51年ぶりとのこと。これも、与党過半数割れの効用のひとつだが、国会審議のあり方そのものも、これまでとは大きく様変わりする。
中でも画期的なのは今国会、衆院予算委員会では一般質疑とは別に、新たに省庁ごとに専門的な質疑を行う「省庁別審査」が設けられたことだ。
「会計検査院の指摘では、令和5年度の一般会計の歳出のうち、不用額が7兆円に迫り、令和6年度への繰越金は11兆円にも上ります。つまり、政府与党の歳出見積もりが、いかにズサンだったか。ここは増税より無駄削減が先でしょう。かつて民主党政権が官僚をやり玉に挙げた事業仕分けは失敗しましたが、今度は国会の場で政府予算案の無駄を洗い出そうというのが省庁別審査の大きな役割です」
立憲民主党議員のひとりはこう言い、与党過半数割れの成果に胸を張る。守勢一方の自公政権にはさらに大きな壁もある。