「横領発覚」バドミントン協会・関根義雄会長は何者か…居直り会見直後に急転の引責辞任
急転直下の“総辞職”となった。
27日、日本バドミントン協会は11月30日付で関根義雄会長(77)と銭谷欽治専務理事(69)が辞任することを発表。また、丹藤勇一事務局長の退任も決まった。同協会は元職員による横領と協会幹部の隠蔽工作が発覚。銭谷専務理事ら3人の厳重注意処分、関根会長ら8人の注意処分が決まり、21日の記者会見では辞任の可能性を否定していた。
その処分の軽さと対応の遅さに、現役選手からも疑問の声が噴出。会見の終了間際、関根会長が「もういいでしょ」と発言するなど、誠意や反省の色が見られない態度に批判が集中していた。
そもそも、2019年に協会のトップに立った関根会長とは何者なのか。バドミントン関係者は言う。
「日本体育大学の教授として、バドミントン選手やコーチの強化と指導をしていた。現在は名誉教授として名を連ねています。その存在はただのお飾りではなく、弱かった日本が強くなったその裏側で、様々なお膳立てをしてきた人でもある。どんなコーチを指導者に立てるべきか、どういった機関や企業から資金を援助してもらうかなどを指南していた。少なくともバドミントンに対しては情熱を持っている人物で、会長になる以前から大会の会場でずっと試合を見ている。時に居眠りしていることもありましたが……。一方で、『関根さんは説明が下手』という声も多い。やっていることは正しいが、周りにきちんと説明しないまま行動するので、周囲では戸惑う声も少なくなかった。今回の不祥事もそういったことが関係しているかもしれません」