シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(22)天皇を封じ込めた陸軍の狡猾なトリック
「皇国」の形骸化は、むろん陸軍でも行っていた。皇国というのは、まさに「神の国」という意味を持たされた。当初は陸軍の長老である荒木貞夫が文部大臣に就任することによって、この語が戦時用語となっていったわけだが、実際に日中戦争、太平洋戦争と続く中で次第に天皇に正直に事実を伝えられなくな…
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