女子レスリング新コーチ就任 伊調馨が伝授する五輪4連覇の神髄…「対外国人」の強化策にも言及
2028年ロサンゼルス五輪でメダル量産が期待されるレスリング日本代表が昨30日、東京・北区のナショナルトレーニングセンターで練習を公開した。
井上謙二強化本部長(アテネ五輪フリースタイル60キロ級銅)のもと、今回の合宿には男子フリー、グレコローマン、女子の3スタイルの代表候補合計約80人が参加。新たに女子代表コーチに就任した五輪4大会連続金メダルの伊調馨氏(40)も姿を見せ、選手とともにウオーミングアップで汗を流し、マット上では現役時代に自身が得意としていた片足タックルを惜しげもなく伝授した。
藤波朱理(53キロ級)、元木咲良(62キロ級)ら昨夏のパリ五輪金メダリストを中心に動きをチェックした伊調コーチ。「コーチとしての技術をしっかり上げながら、選手にも学ばせてもらいながら頑張っていきたい」と抱負を口にすると、「意識の高い選手ばかりで、分からないことは聞いてくるし、コミュニケーションが取れた。明るい選手も多く、積極性があってよかった」と初日を振り返った。
パリ五輪で金4個を含む全6階級でメダルを獲得した日本はお家芸の力を見せつけたが、同コーチは「競り合いを制して金メダルを獲得したが、一歩間違えれば、負けていた試合も多々、あった」と、むしろ不安を抱いたという。