ソフトB 大注目・甲斐拓也の後釜争いは「ミットよりバット」 現時点で横一線
小久保監督(53)にとって大事な1カ月となる。
正捕手の甲斐が巨人に移籍し、後釜争いが注目されるソフトバンク。指揮官は「楽しみだけど、不安な部分もある」と、率直な心情を吐露している。昨季は甲斐がチーム最多の119試合に出場。それに次ぐ51試合でマスクを被ったのが海野隆司(27)だが、決して正捕手候補の筆頭というわけではない。あくまで全員横一線というスタンスだ。
球団OBが言う。
「結局、決め手となるのは『誰が一番打てるか?』ですよ。強肩で知られる甲斐だが、2019年と昨季は打率2割5分以上、4シーズンで2ケタ本塁打を打つなど、捕手としては打力がある。捕手はブロッキングや肩の強さ、リードなども大事だが、ソフトバンクに限らず、どの球団も『打てる捕手』が最優先で起用されている」
海野は昨季120打席で打率.173。そもそも課題は打力と言われていた。昨季終盤、4試合10打席で打率.444と固め打ちした谷川原(27)や、22年に20試合36試合で同.273だった渡辺(24)などの候補は、打力の期待値が高い。