パドレス3A退団の秋山翔吾 メジャー移籍は“34歳”がネック…可能性が高いのは日本球界復帰
パドレス傘下の3Aエルパソに所属していた、秋山翔吾外野手(34)が日本時間16日、退団してFAとなった。
2020年にレッズに入団。メジャーでは2年間で通算142試合に出場し、打率.224、本塁打ゼロ、21打点に終わった。今季開幕前にレッズを戦力外となり、パドレスとマイナー契約。5月中旬から3Aのエルパソに合流し、16試合で打率.343、3本塁打、21打点だった。契約でメジャー昇格の最終期限が6月15日だったため、退団することになった。
秋山は「(パドレスから)外野も若い選手を使っていきたいとはっきり言われました。ここでFAになって、数日ですけどメジャー球団からのオファーを待ちたい」と言った。今後は米国の他球団からのオファーを待ちながら、日本球界復帰も視野に入れて移籍先を探す見込みだ。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言う。
「ロッキーズの本拠地クアーズフィールドが高地にあって打球が飛ぶことが有名で、エルパソもメキシコとの国境から近い砂漠地帯の標高1140メートルの高地にあり、打球がよく飛ぶ。3本塁打はその影響でしょう。外野手が深く守るので、ヒットゾーンが広くなって打率も上がる傾向があります。メジャー球団は3Aでの数字を額面通りには受け取らないでしょうけど、開幕前にレッズを退団した時より状態が上向いていることは確か。外野の守備も悪くありません。アスレチックスのように負けが込んでいて外野陣が手薄な球団からオファーがないとは言い切れませんが、パドレスが若手を使いたいと言ったように、34歳という年齢はやはりネック。日本球界復帰の可能性が高いでしょう」
古巣・西武はレッズを自由契約になった際も獲得オファーを出す方針を固めており、今回も本人の意思を尊重しながら復帰の決断を待つようだ。