“情の人”ソフトB藤本監督が主力に「憎まれ口」で荒療治 甲斐や千賀らにチクリの真意
ソフトバンクの藤本監督(58)は「情」の人で知られている。人情に厚く、現役時代は自ら動いて裏方の待遇改善を球団に認めさせたほど。ホークスでも主にファームの指導者として、時に温かく、時に厳しい言葉で若手を鍛えていた。
そんな指揮官だが、ここ最近は選手に苦言を呈することが少なくない。
特に正捕手・甲斐に対しては「オーソドックスで無難なリードでは偏ると相手に狙われる。若い捕手の『怖いもの知らずのリード』を取り入れてほしい」とリード面に注文をつけ、捕逸が決勝点になった時は「あれくらいはしっかり捕ってやらないと。ミスで負けた」とやった。
エースの千賀が3日の中日戦で足をつり、六回途中で降板した際は「あんなに振らなくてもいい」と、打席でフルスイングをしたことをチクリ。続けて「打撃は素人だし、こっちは期待していない。打席に立つのが楽しいからといって、あれだけ振ってどこか痛められたら困る」と、余計なことをするなと言わんばかりだった。
もっか打率.252、7本塁打、32打点と不調にあえぐ柳田に対しても「3番・柳田は1年間、絶対代えないつもり」と、尻を叩き続けているが、パッとしない状況が続けば、いずれカミナリを落とすつもりだろう。