大谷翔平は球宴でも酷使確実…MLBとア・リーグを指揮するベーカー監督、それぞれに思惑
オールスター(日本時間7月12日=シアトル)のファン投票が1日に始まり、大谷翔平(28)はア・リーグのDH部門にノミネートされた。
今季はMVPを獲得したWBCでの投打にわたる活躍に加え、レギュラーシーズンでは投手としてア・リーグ最多の90奪三振、打者として同2位の15本塁打をマーク(1日現在)。球宴のファン投票で多くの支持が集まるのは確実で、球宴史上初の投打でプレーした2021年以来の二刀流での出場が有力視される。
1日のホワイトソックス戦は飛距離140メートルの超特大の15号2ランを放っただけに、球宴前日に行われるホームランダービーへの出場も打診されるのは確実だ。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「WBCで味を占めたMLBには大谷を球宴の目玉にする思惑があるはずです。近年、球宴の視聴率低迷が著しい。MLBは18年にFOXと球宴やワールドシリーズの中継に関して7年約5800億円で契約を延長した。MLBにとって、球宴はワールドシリーズと並んでドル箱カードだけに、視聴率低迷が続けば、次の更新では放映権料が下落しかねない。マンフレッド・コミッショナーは視聴率回復の切り札として大谷を球宴本番はもちろん、本塁打競争に担ぎ出したいはずです」