国内男子ツアー最高峰の「日本OP」に海外トッププロが見向きもしない理由
ゴルフ場といえば1グリーンが世界共通にもかかわらず、日本オープン開催コースは長く2グリーンの会場で行われてきた歴史があり、海外のトッププロには異質なゴルフ場に思えたのだろう。
欧米のプロやゴルフ関係者と深い交流を持つジャーナリストの故金田武明氏もニクラスから「2グリーンへの嫌悪」を直接聞いている。
JGAもうすうす海外のトッププロが出場しない事情を知っていたはずだ。にもかかわらず、日本オープン会場に長く2グリーンのコースを選んできた(今年の茨木CCは1グリーン)。
■世界ランクのポイント配分も激減
またナショナルオープンでありながら、スポンサーを募りタイアップした世界に例を見ないプロアマ大会を開催して権威を貶め、今や世界基準のワールドランキングで優勝者に与えられるポイントも激減。昨年優勝した蝉川泰果が手にしたのはわずか8.57ポイントでしかなかった。4大メジャーの優勝100ポイントと比べたら、スズメの涙ほどでしかない。
そんな現状を知っていながら、何ら改革に乗り出さず、それで「ナショナルオープン」と上から目線でJGAが言い続けるとしたら、これはもうブラックジョークとしか言いようがない。