“超絶人気”松山英樹に期待する男気の「恩返し」…国内男子ツアーを救える者は限られている
日本中のゴルフファンの注目を集めたPGAツアー「ZOZO選手権」での松山英樹。首や背中の痛みで2カ月ぶりの実戦は通算5オーバー51位に終わった。
だが、現地へ行くと、改めて松山の人気を実感した。というのも、初日の入場者数は5651人。今季国内の男子ツアー初日では最多。その大半が松山の組についていたからだ。
観戦するファンに話を聞くと「米国で戦う松山を生で見るチャンスは今大会しかないから」と、高額チケットを買って遠方から駆けつけたという。
現在、国内男子ツアーの人気はジリ貧状態だが、ツアー関係者や選手の中には「若手の台頭も著しく、選手個々のレベルも上がっている。いずれ人気は回復する」と楽観的な声が多い。しかし、肝心な視点が抜けている。
今年、野球のWBCでは、大リーグで大活躍の大谷翔平は自らMVPとなる活躍で優勝。日本中を感動の嵐が吹き荒れた。
今やあらゆるスポーツがグローバル化し、世界の舞台で活躍をしなければ人気を得ることはできない。男子プロがいくら国内で頑張っても人気は戻らないのだ。今のところ、米ツアー通算8勝、2021年にはマスターズも制した松山が国内ツアーに出るしか策がないといっても過言ではないだろう。